樋口主明・眞一は、栃木県でスタジオアーティストとして活動しています。1987年より、古くから伝わるガラス鋳造技術「パート・ド・ヴェール」の習得、構築に励んでいる。今日、多くの専門家が、彼らの親密な彫刻は、これまでに作られたパート・ド・ヴェール作品の中で最も優れたものの一つであると評価し、アメリカ、ヨーロッパ、日本の美術館に収蔵、展示されています。
彼らは、自然に対する畏敬の念を、具象的なガラス作品の中に雄弁に表現しています。そして、自然を敬愛し、その本質を理解するために、何年もかけてテーマを決めて研究しています。主明は花や野菜を、眞一は昆虫をモチーフにした作品を制作しています。細部に至るまで豊かな装飾が何層にも重ねられた作品は、見る者を一つ一つの作品にじっくりと引き込んでいきます。
彼らは、ガラス製法の正式な訓練を受けていないにもかかわらず、並外れた技術を身につけ、現在ではアーティストとして、また教師として高い評価を受けています。その自然に対する解釈は、日本美術の自然主義に触発されたフランスのアール・ヌーヴォー期の偉大なガラス作家たちを彷彿とさせるものです。